プラチナ、ゴールド…結婚指輪の素材について

 

マリッジリング

 

一生身に付けるものだけに後悔したくない指輪選び、
さて素材は「プラチナ?」それとも「ゴールド?」

 

最近は、アレルギーフリーのチタンやステンレスのような素材も見受けますが
人気の主流は、やはり「プラチナ」次いで人気なのがホワイトゴールドです。

 

プラチナと言う金属は、ゴールドと比べると昔から人間にそれほど身近ではなかったようです。
それはプラチナの融点が非常に高いために精錬することができず利用しにくい金属だったためです。

 

プラチナを貴金属として世に知らしめたのは、ジュエリーデザイナーのカルティエです。
彼の手により、ダイヤモンドを最も美しく引き立てる金属として注目を集めるようになりました。

 

日本では、明治の頃より高貴なシンボルとしての懐中時計などチェーンなどに利用され、
大正皇后が純国産のティアラをはじめて付けた際にこのプラチナが使われたのをきっかけに、
白金(プラチナの和名)という名で金より美しい高貴な金属として認められました。

 

現在ももちろん宝飾用の貴金属としてプラチナは重用されてはいますが、
マリッジリングとして利用するのは、日本がほとんどと言ってもいいくらいで、
ヨーロッパやアメリカでプラチナを結婚指輪として利用する人は珍しく、
主に宝石用の台座としての利用が多いようです。

 

実際、結婚指輪では7割のカップルがプラチナを選んでいて、残り約3割がゴールドなのだそうです。
指輪では、その丈夫さから18Kゴールドが使われることが最も多く、
最近では、いわゆる金色のイエローゴールドの他に、
ホワイトゴールド、ピンクゴールド等のカラーも有り個性的なデザインやコンビカラーも人気です。

 

プラチナもゴールドも耐蝕性に強い金属ですが、一般に普及しているPt950と18K(750)では、
プラチナの方が変色はしにくいところから
「永遠に変ることのない…」と言う結婚での誓いに合わせてプラチナを選ぶ方が多いようです。

 

しかし、宝飾用貴金属としての純プラチナ(Pt999)と純金(24K)で比較した場合は、
酸化はほとんどしませんので耐蝕性はともに高くそれほどの差はありません。

 

つまり、18K の場合、色や硬さなどを得る調度よいバランスにした時に25%含まれる
他の金属の影響で表面に酸化皮膜ができることがあるのです。
なお、普段身につける結婚指輪ではそれほど影響は出ませんのでご安心下さい。

 

それと、プラチナの方が「丈夫」というイメージが先行しているようですが、
それはPt999とK24を比較した時の場合です。
K24が非常に柔らかい金属のために弱いイメージが有るようですが、
結婚指輪に多く利用される18KゴールドとPt950プラチナで比較すると
ゴールドの方が若干硬く傷・変形がしにくくなります。

 

最近では、ハードプラチナと言った、硬さを増したプラチナも有るので一概に比較できませんが
「プラチナ=丈夫」というのは、少し誤解が有るので選ぶ時には気をつけましょう。


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